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信州秋山郷/ Akiyamago,  hidden land in Japan

平家谷、マタギ、縄文

■平家落人の伝承

・平勝秀(不明)が草津方面から落ちてきたという伝承や、鈴木牧之は後代の平家氏族が落ちてきた記載している。

・福原、という性が多いとのこと。また吉川英治の逗留した川津屋では、小松湿原には砦跡が残り、見玉不動尊の本尊は平家の守り本尊、馬龍窟は平家の隠れた場所で昔は馬で入れた場所、秋山村跡の奥には平家のお墓がある、と教えてくれた。

・この馬龍窟は、水源地でもあり地元の人も場所が難しく行けずじまい、平家のお墓も見逃したのは口惜しい。その他、小赤沢の平家橋や平家地蔵、など今名称を復活させている

■縄文の遺跡

・津南町の歴史民俗資料館は土偶ばかり。信濃川が近くで狩猟ができたと見られているが、なぜここに縄文遺跡があるのか議論があるらしい。定住するには雪が多いが狩猟ができたのか、移動していたのか?また、黒曜石は津南町では取れないため信州との交易があったらしい。

・中空土偶があり何故中空なのか謎があったり、耳飾りなどは東南アジアの風習が縄文時代になぜあったのか?

■江戸時代の廃村

・秋山郷は、江戸時代の飢饉でいくつかの集落が滅んでいる。その一つは、天保の飢饉で亡くなった甘酒村跡。この写真は、滅んだあと、近くの集落の方がお墓と碑を作ったとのこと。

 

何軒かの家が集まってできた集落が、飢饉で逃げずに滅んでいく。そしてそれをほかの集落の人が祀る。輪廻を感じさせる。

 

■信仰、地元の伝承

・釜之神の信仰はこの地方独特。お札を台所に貼っているだけなのだが、宿にもあった。

・集落ごとに神社があり、その隣には、忠魂碑。集落で戦争に行った人の名前が刻まれた碑がある。集落のはずれに十二社があり、その隣に二十三夜塔、庚申塔が建てられている。そして十二社の中には千羽鶴が奉納されている。

・庚申講が今でも残っているとのこと。本によると、庚申塔は60年に一度明けそしてタイムカプセルのようにお酒などを埋めるとのこと。三夜講も残っている。苗場荘のおかあさんも見たことがあるらしい。

・蛇にまつわる伝承が多い。結東集落にはじゃまくら石がある、大蛇がまくらにして寝ていた石。大赤沢集落には蛇淵大権現があり、明治初めに蛇が上っていったところ。

■吉川英治の新平家物語

・秋山郷の入口に、逆巻温泉川津屋がある、ここは吉川英治が新平家物語の構想を練るため、一か月逗留したところ。日帰り温泉で入らせていただき、吉川直筆の額、そして机を見せて頂く。

​(終わり)

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